蓮神社の紹介
社殿・周辺
権現山(ごんげんやま) 蓮(はちす)神社(じんじゃ)
八寸権現山(はちすごんげんやま)は標高91メートルという群馬県で一番低い山です。蓮神社の社殿は山の中腹に鎮座しており、山頂には宝塔(14世紀頃)があります。
また、中腹から麓にかけて円墳が30ほどあり、権現山古墳群と呼ばれています。
由緒
当社の境内地である権現山は、その昔山頂に熊野権現が祀 られていたことから「八寸(蓮)の権現山」と呼ばれ、第 十代崇神天皇の皇子豊城入彦命が東国鎮定後この地において崩御せられ、その御陵であると言い伝えられている。
『殖蓮村郷土誌(明治四十三年刊行)』によれば、「東上州八寸村ノ若一王子大権現ハ元亨元年(一三二一)、熊野権現ノ臣下尾組ノ中将兼房ト云ウ者、此ノ山ニ勧請申ス」と記されており、古くからこの地が熊野信仰の場であったと考えられる。
現在の社殿は、領主の渡辺孫三郎富義が若一王子大権現の本地として奉納した大日如来の厨子の裏書きより、東山天皇の御代の貞享五年(一六八八)に建築されたものとされている。その後、明治七年に村社に列せられると共に、それまでの若一王子神社から熊野神社に改称し、八寸村の総鎮守社となった。
さらに、明治四十一年には、字長溝の無格社菅原神社、字宿裏の無格社熊野神社、字諏訪台の無格社下諏訪神社、字小斎の無格社上諏訪神社、字上サの無格社火雷神社、字八坂の無格社八坂神社、字権現の無格社山神社の七社を合祀し、蓮神社と改称し現在に至っている。
深い緑に囲まれた石段を登りつめた処に鎮座し、いかにも神社としての風格、雰囲気を漂わせている。近年、初詣は、授与所での巫女による御札・御守りなどの授与で近在からの参詣 者が増えている。また、崇敬会の八寸の会と近隣の中学生を中心に開催されるユリまつりと同時に斎行される夏越の大祓いや雅楽の演奏会に参詣する姿も増えている。
祭日
4月15日 例大祭
10月17日 秋季大祭